手を伸ばせば

 メルカリで買った古いMORRIS、はや一年。

 緩めていた弦をチューニングしているときに3弦が切れてしまった。ちょうど弦を交換しようと思っていた時だから弦を全部取っ払って細部まできれいにする。ちなみに弦は月一を目安に交換するようにしている。そして僕は自分で弦交換をやらない。弦を買っているお店の人にやってもらう。

 なぜなら僕は素人でギターのことは何も知らないから。職業柄ではあるが、ギターを構造的に見れば板をくっ付け合わせてあるだけの箱のようなもの。これを弦で強く引っ張っているのだからどこかに歪みが生じてもおかしくはないと思う。だから弦を交換すると時に何か気づいたことがあったら教えてほしいとお願いしてある。月一の点検のようなものだ。

 僕のギターの弾き方が荒いのだろう。丸い穴の3時から4時の方向にかけてだいぶん板をピックで削ってきている。でもこれはこれで気になることではない。むしろニンマリしてしまう。「その心」はちょっと照れるので書くのはやめておく(^^;

 クリナーで全体の汚れを落として、よくわからないけど指板はオレンジオイルで汚れを拭き取り、そのあと保湿の意味でオレンジ缶の蜜蝋を塗り込むと良いと店の人が教えてくれたので素直に言うこと守っているのだ。

 今思えば若いころからギターが身近にある生活をしていたらもっと楽しい時間を過ごしていたのかもしれない。でも今は手を伸ばせばギターがそこにある。(テントだから大概のものには手が届く)

さあ、明日はギターを持って街に出よう。弦を替えてちょっとだけ上手になった気分になろう。