カレーを食う

 昨夜席を隣にした知り合いとカレーの話をしたものだから朝からカレーが食べたくてしかたなかった。

 僕が好きなカレーのイメージは「忙しいお母さんが作ってくれるカレー」なのだ。サラサラしたスープカレーとか十数種類のスパイスを調合したとか、黄色いご飯のカレーとか興味がない。

 カレーは勢いだから直感的においしければいい。肉は安い豚の小間切れみたいなやつでいい、質より量だ、見た目にうれしい。野菜は玉ねぎ人参ジャガイモの鉄板三兄弟。ルーはハウスのバーモンドカレーとかこくまろで十分。それと福神漬けと甘い漬け込みの辣韮があれば間違いない。これで誰が作っても70点は獲得だろう。

 カレーは勢いと書いた。カレーをダラダラと食べるやつはいない。満腹中枢が刺激される前に勢いに乗ってお代わりをするのだ。カレーは二皿食いが僕の常識。この二皿食いを含めて「あぁ~食った食った」で満腹感満足度100%のトータル100点となるわけだ。「忙しいお母さんが作ってくれるカレー」のおいしさは秘密は満足度である。

 前段がながくなったが、今日のブランチは当然カレーである。

 ぼくのイメージに近いカレーだが「忙しいお母さんが作ってくれるカレー」ではないことは一目瞭然。たぶんじっくりと煮込んであるカレーだ。まずいわけがない。ちゃんとした日本のカレーなのだ。