巡り会いの天才

おっさん(Barのマスター)がセカストで見つけて買ってきたCat’s Eyes CE350 TW たぶん1984年製の12弦ギター、40年前のギターである。ペグにはがたつきがありサビも浮いていて、弦は腐っているし、ピンは1本欠損、ホールの中には綿埃が溜まっているし、トップには無数の打痕、ほとんどジャンク状態のギターでしたが、これをおっさんは気が狂い租とブツブツ言いながらちゃんと弾ける状態に仕上げました。

かなりの時間放置されていたギターだと想像できます。そしてどうい経緯かはわかりませんがセカストにて休憩。そんな中おっさんと巡り会うわけです。

驚きはここから。フェイスブックで、あの三宅伸治さんがおっさんの店でこのギターを楽しそうに弾いているストーリーズが流れているではないですか!すごい、これはもうロマン以外なにものでもない。セカストにてジャンク扱いのような境遇でありながら、そこからの巡り会いで三宅さんの手に取ってもらい、弾いてもらってるのだからこの上ない天下一品のギター冥利だと思います。ジャンクが三宅さんですよ!

これからこのギター CE350 TW はこの店の壁に掛けられ、お客さんやライブで訪れたミュージシャンに弾いてもらう機会がたくさんあるでしょう。煙草の煙に燻られ、酒の匂いを纏い、客の会話に響きながらこれからの時間を過ごしていくと思うと、それはこのギターとってとっても幸せなことだと思います。

おっさんはクズですが、巡り会いの天才だと思います。たまたま巡り会ったギターをいろんな人に繋いでいく、素晴らしいとおもいます。クズですけど。