半年くらい前だろうか痩せたキジ猫が近所のコンビニに姿を現すようになったのは。よく見れば猫の耳は桜耳、俗に言う地域猫というやつである。
郊外にあるコンビニである。街中のように細からしいことに目くじらを立てるやつもいない、店舗の外には唐揚げが転がっていたり、千切ったパンが置かれていたり、直接餌を与えてる人も見かけるようになった。妙に人なっこい猫だったのでみんなから可愛がられているようであった。
そんなこんなで猫が姿を現すように三カ月くらいたっただろうか、去年の12月半ばくらいである、清算時のレジでオーナーの奥さんに僕が「最近猫見なくなりましたね」と尋ねたら
「あの子ね、最近寒くなったでしょう、慣れてきて店の中に入ってきて寝るようになったんですよ(笑」
「あっ、そうそうフク丸にしましたよあの子の名前、大村さんちの前の犬のフクちゃんから一文字もらいました(笑」
今でもフクのことを可愛がってくれている。ありがたいことだ。周りはみんな優しい人たちばかりだ。
レジ待ちに人が後ろに並んだので話はここで終わった。
最近猫の姿を見ないと思っていたら、こんなのができていました。
傘はレンガに固定してあり、段ボールはビニールでまきこんである。
ハウスの中には暖かそうな毛布やバスタオルのようなもの、風が吹き込まないように工夫もしてあり、餌も水も清潔。
オーナーには「猫のテント生活、大村さんのテントからアイデアを頂きました」とも一言って欲しかったな(笑
俺のテントより暖かそうだ。