見るからに下品な絵面であるが下品なものほど欲をそそる。

脂なのかコラーゲンなのかよくわからない塊だが噛めばにじみ出る甘さは間違いなく脂の甘さである。この物体を一目見て丸腸だと察知してしまう人がいたら、あなたはきっと素敵な人なのだろう。
僕はこの丸腸丼をやってみたくて仕方がなかったのだ。そしてやっと昨晩その機会を得たが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」僕の悪い癖だ、焼肉屋のタレを甘くみたいた。ついつい「汁だく」ならぬ「タレだく」をやりたくなりタレを追加で注文。
そしてこのあり様である。

僕の丸腸丼に対する想いも息切れしてしまった。それでも何が悪かったのか、どうすればよかったのか、何か改善できる点はないのかを考えながら残さずに平らげた。
生卵をとき焼肉のタレで味を足しご飯にかけておく、卵かけご飯ではないので混ぜてはいけない。そこへ焼きあがった丸腸をひとつづつたっぷりとタレにくぐらせご飯にのせる。
次はこれでいく。